こんなことや ・・・・・・・あんなこと・・・・・・・・集
手がかりは、 小さな模型だけ。 (西新宿・浄風鐘楼) |
完成模型 | ゴムでつくった型枠も、 あります。 |
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模型をもとにCADを 駆使して製作した特殊型枠 |
ゴムの型枠も、あります。鉄筋コンクリートの建物で、壁紙にレリーフ模様を入れたり、文字を浮き彫りにしたものを見かけたことはないでしょうか。これを作るための型枠が、ゴム製の型枠です。その他、金属製・発砲スチロール製の型枠などもあり、木製型枠では加工できない部分をカバーしています。 | |||||
球と球を組み合わせて作った、この複雑なデザイン。建設会社の現場監督や型枠大工さんも首をひねるばかり。いつものように、完全な施工図が描きおこせないのです。施工図の寸法がわからなければ、型枠はもちろん建物はつくれません。縮小サイズの模型だけが、唯一の手がかりでした。異例の工場仮組み(こうじょうかりぐみ 注1 )を行ったり、CADを駆使したり、試行錯誤の末にようやく設計に忠実な型枠が完成。その後、見事な出来映えの鐘楼が竣工しました。日建定木の代表作のひとつです。 | 完成部分 | |||||
注1) 製作した型枠は、工事現場に運ばれてから組み立てられるのが普通です。 浄風寺の場合は、工場で仮組をし、出来上がりを確認しながら作業を進めました。 |
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どんな素材も使っちゃうのです。 | ||||||